2日間の丹後地方のサイクリング旅の初日は天橋立ちりめん自転車道(加悦岩滝自転車道+田井大垣自転車道)を走る。かつて沿線の特産品である丹後ちりめんを京阪神地区に輸送することを主目的として線路が施設され、後に大江山でニッケルの採掘が開始されたため、大江山ニッケル鉱山への貨物専用線路跡の加悦岩滝自転車道とちりめん街道を走り、その後、田井大垣自転車道、栗田半島を一周して天橋立を訪れるサイクリング
天橋立ちりめん自転車道
自宅→道の駅 シルクのまち かや(旧大江山鉱山駅)→加悦岩滝自転車道→ちりめん街道→田井大垣自転車道→天橋立→加悦岩滝自転車道→道の駅 シルクのまち
かや(旧大江山鉱山駅)→宿
2025年5月13日 走行距離は約67Km 獲得標高590m
実走行ルートは迷ったりしている個所もあるので注意の事
地図の右上で「RWGPS」を「MAP」、「HYBRID」などに変えるとより分かり易い表示になります。
車載🚗で加悦鉄道の終着駅であった大江山鉱山駅の隣にある「道の駅 シルクのまち かや」に到着。「加悦SL広場」の構内を見学しようとするが休館日でもないのに立ち入り禁止となっている。道の駅からは機関車のC57
189、C58 390や国の重要文化財である旧加悦鉄道2号機関車(123号機関車)、転車台[などを遠目で見ることができるが構内は全く管理されていない様子である。後で道の駅の人に聞くと2020年に閉園したらしい。
心残りながらも快晴、無風の絶好のサイクリング日和の中、9時30分に出発🚴♂️。1985年に廃線となった軌道敷跡の「加悦岩滝自転車道」は加悦駅のすぐ北側にあり、田園部を直進的に「与謝野町」まで続いている。この自転車道全走破は帰路に残しておくことにして途中から一旦お別れして左側の加悦の街中にある「ちりめん街道」に移動する。早速、「縮緬(ちりめん)之道」と記された石標が立てられている。明治・大正・昭和と、それぞれの時代に建築された建造物がコンパクトに集約され、どこか懐かしい雰囲気が残る街並みである。この地区は「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されており、家々は京都と同様、間口は狭いが奥行きはかなりある。旧尾藤家住宅では見学は有料ではあるが入場料を払わない我々輩にも玄関口で丁寧に「丹波ちりめん」について説明をして頂いた🙏。
機織り業者が少なくなったとはいえ、静かな街並みを抜けていくと時折、機織りのカタンカタン音が聞こえてくる。加悦駅跡地にある昭和初期の洋風意匠の「旧加悦町役場庁舎」にも立ち寄ってから加悦岩滝自転車道には戻らず、そのまま一般道を進み、加悦鉄道の始発駅である旧「丹後山田駅」(現京都丹後鉄道宮豊線与謝野駅)に立ち寄る。野田川を跨ぐ岩滝橋と須津大橋を渡り、岩滝口駅付近から阿蘇海、宮津湾沿いに「田井大垣自転車道(栗田半島天橋立シーサイド自転車道)」となる。
今回は更に追加してその先の栗田半島を一周するコースを予定している。
まずは賑やかな場所にいるうちに昼食をラーメン屋🍜で腹を満たしてから広々とした「阿蘇シーサイドパーク」」前にでる。阿蘇海は天橋立によって日本海の宮津湾から仕切られた汽水の内海。穏やかな内海の向こうには天橋立が見える。阿蘇海沿いに走り、一気に観光地っぽい雰囲気になる「天橋立」と「智恩寺」の南側を通過して宮津湾側に入り、栗田半島を時計回りに走行する。しばらくは海岸沿いの生活道を走り、その後、一般道を走るが「天橋立」を横目に見ながら宮津湾の海岸淵を快適に走っていく。途中にある大井川を渡るヨットの形を模した自転車道橋、湊橋がを通過、獅子矢原漁港付近からはサイクリング専用道となるが再び一般道(県道605号線)となる。
栗田半島先端部付近の「京都府立青少年海洋センター マリーンピア」になると「田井大垣自転車道」はここで終点(起点)となる。しかし我々は更に先を進み、栗田半島を西に向かう。本日、初めての標高差50mほどの山道となり、つづら折りの細い道に入っていく。反対側の日本海海岸に出て栗田駅付近から国道178号線で半島を横断するが再び山道となり登りきると「栗田トンネル」となる。このトンネルはサイクリストにやさしくなく歩道が狭い。仕方ないので持てる脚力を使って猛スピードでトンネルを走り抜ける😣。
復路は国道178号線で「天橋立」まで戻る。三人寄れば文殊の智恵のことわざで知られる智恵の文殊菩薩を祀る「智恩寺」に立ち寄ってから自転車で進入していく。自転車で走れるか心配していたがレンタサイクルで皆さん走っていらっしゃる。人気の場所なのだろう、多くの外人観光客を見かける。小天橋(廻旋橋)と大王橋を渡ってから意外と走り易い天橋立砂洲道をあちこちの史跡に立ち寄りながらゆっくりと松並木の中を走り抜けていく。史跡の中でも砂洲の中にあるのにもかかわらず真水が出ている井戸は何とも不思議な現象である。砂洲は宮津湾に面する天橋立の東側は砂浜、西側は護岸整備された波打ち際となっている。
天橋立の北側が「田井大垣自転車道」の起点(終点)となる。ここからは左側に天橋立を見ながら南下、煉瓦敷きもある整備された湖畔のようなシーサイドロードを走っていく。時折、道の真ん中に自転車道プレートが埋め込まれて道横には夜間のソーラーLED照明も設置されている。夏場にライトアップされるようだ。「阿蘇シーサイドパーク」に戻り、岩滝橋を渡らずに河川敷に下りて、岩滝橋の下を潜ると「加悦岩滝自転車道」に入る。そして野田川の堤防上に出る。
京都丹後鉄道宮豊線が見える頃に、少し土手から右に離れ、踏切を渡ってすぐに右に折れて南側の線路沿いに走行することになる。現役の与謝野駅を通過して気持ちの良い直線道路を追い風を受けながらきれいに舗装され道を軽快にに走っていく。正面に見える大江山を見ながら三戸谷(みとだに)駅跡、丹後四辻(たんごよつつじ)駅跡、加悦谷高校前駅跡、三河内口(みごうち)駅跡、丹後三河内(たんごみごうち)駅跡、加悦駅跡と案内標識があるかつての駅を次々に通過して「道の駅
シルクのまち かや」へ。
「道の駅 シルクのまち かや」に16時20分到着して自転車を車に積み込み🚗、途中のコンビニで風呂上がり用ビール🍺を買い込み、宮津港近くの本日の宿「ホテル丹後別館
なかむら荘�🏨」に向かい、すぐに汗を流す🛀。居酒屋に繰り出すためホテルを出ると玄関前で威勢の良い掛け声と笛の音色、そして太鼓の音が響き渡っている。大勢の人々と神輿屋台が巡行していて大いに賑わっている。踊りながら神輿の側面の太鼓を叩きながら次々と打ち手が変わっていく。小学生の子供も上手に叩いている。毎年この時期に開催される「宮津祭」注1.ということででラッキー👍。その祭りの関係者に良い居酒屋を訪ねると即答で名前を挙げてくれた近くの居酒屋「和~なごみ~」に飛び込み、二人で慰労会🍺を開催する。その後、この店内にも先ほどの祭りの人々が乱入❓して太鼓を打ちならしてくれる。
追記
今回も先導はO氏にお任せして順調に楽しく走行することができた😀。「天橋立ちりめん自転車道」は加悦鉄道廃線後の加悦岩滝自転車道、ちりめん街道、天橋立を眺めながらの海沿いの道の田井大垣自転車道を楽しみ、苦手な坂はほとんど無いのでもう一度訪れたいサイクリングコースである。宿🏨の近くにある「道の駅
海の京都 宮津」も基地の候補地。天橋立駅のすぐそばに温泉♨「智慧の湯がり」があり、日帰りの場合はここで汗を流せそうだ。
注1.「宮津祭」
宮津市では毎年5月13日から15日にかけて「宮津祭」が開催されます。この祭りは、山王宮日吉(さんのうぐうひよし)神社と和貴宮(わきのみや)神社の例祭が合わさったもので、宮津の街を神輿が巡行し、太神楽や浮太鼓の演奏が行われる伝統的な行事です。
特に、山王宮日吉神社の神輿は「ヨイッサ、ヨイッサ」の掛け声とともに宮津湾の対岸の波路御旅所まで約12キロを巡る壮大な巡行が見どころです。また、和貴宮神社の祭りでは町内を巡る浮太鼓の演奏が祭りの雰囲気を盛り上げます。
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道の駅 シルクのまち かや→ | 加悦SL広場→ |
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大江山鉱山駅→ | 加悦岩滝自転車道→ |
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ちりめん街道→ | 杉本治助家住宅→ |
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1917年建築の伊藤医院診療所→ | ちりめん街道→ |
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色々丹波ちりめんについて教えてくれた尾藤家住宅→ | ちりめん街道→ |
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旧加悦町役場→ | ちりめん機織り機→ |
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与謝野駅前→ |
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阿蘇海と天橋立@阿蘇シーサイドパーク→ | 田井大垣自転車道→ |
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文殊の知恵の輪と田井大垣自転車道→ | 阿蘇海と天橋立と波打ち際の田井大垣自転車道→ |
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智恩寺@天橋立→ | 鈴島と右奥には真出方面@島影→ |
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左奥に丹後半島、右奥に栗田半島@天橋立→ | 与謝野鉄幹と晶子の句→ |
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1本の松から3本になっているので智恵の松→ | 天橋立の松林と砂洲→ |
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名水百選の磯清水の井戸→ | 阿蘇海西側から見る天橋立をバックに→ |
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阿蘇海西側→ |
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一直線の加悦岩滝自転車道→ | きれいな路面がまだまだ続く@与謝野駅→ |
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大江山地に向かって道の駅 シルクのまち かやを目指す→ | 三戸谷駅跡→ |
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丹後四辻駅跡→ | 加悦谷高校前駅跡→ |
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三河内口駅跡→ | 丹後三河内駅跡→ |
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加悦駅跡→ | 宿近くの文殊の知恵モニュメント→ |
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1日目の天橋立ちりめんサイクリング終了 |
お宿→ | |
夜の部 |
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宿の前で演じられていた宮津祭神輿巡行→ | |
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花街界隈を漂わせる通りにある居酒屋へGO→ | 今晩のあてメニュー |
立ち寄った居酒屋での宮津祭のパーフォーマンス |