久しぶりに輪行。輪行はいつもの通り、乗客の少ない休日と早朝の時間帯(7時)に利用。今回は快速を利用したので尼崎までガラガラで充分に足を延ばし移動してJR尼崎駅に到着。今回は猪名川沿いに遡上して大野山の天文台を目指すつもりであったが台風23号の影響なのか、曇り空で強めの北風が吹いているので往きはずーっと向かい風になるだろう。少し気が重い😫。半袖でも寒さは感じられない。復りは宝塚に出て武庫川河川敷のサイクリング道を下ってJR西ノ宮駅まで。
走行距離 約77Km 2025年10月13日(祝)走行 約7時間30分のサイクリング
猪名川遡上と武庫川下り サイクリング 走行ルートを見る 地図の右上で「RWGPS」を「MAP」などに変えるとより分かり易い表示になります。
JR尼崎駅に到着して輪行袋を開けると最近、購入して取り付けたサドルバッグが外れている。取り付けようとするも簡単に連結用バックルが外れてしまう。事前に確認走行しなかったことを後悔。少し手間取ってしまったのでしっかり固定できないまま8:30に出発。東進してから猪名川と神崎川合流点に到着。ここから北進して猪名川を遡上していく。直ぐに藻川の合流地点で「藻川橋」を渡って左手の土手上に綺麗な自転車道が見えるので何の疑問も無しにそちらに折れてしまう。この道は「猪名川」とその分流である「藻川」に囲まれた三角州「園田中洲」周回のサイクリング道である。暫し「藻川」に沿って快適に走行している内に間違いに気付く。正しくは更に東進して「戸ノ内橋」手前を左折して猪名川の右岸土手に入らなけれならない。開始早々ミスを犯す失態、全くコースを把握していない😅。
改めて猪名川右岸土手上を走り始めるがすぐに地道になってしまう。この未舗装路の衝撃で問題のサドルバッグがサドルから外れてタイヤに食い込んでしまう。取りあえず応急処置として輪行時にホイールを固定するためのゴムバンドでサドルに固定。これが意外にも効果があり、その後は一度もサドルバッグの脱落は発生しなかった😊。更に土手道は「阪急神戸線」で行く手を阻まれる。どうもこの辺りは自転車用にはあまり整備はされていないようだ。右下を見ると河川敷のコンクリート舗装上をジョギングしている人を見かけるのでそちらに移りたいと思うが下り口が見当たらない。仕方無いのでそのまま地道を走っていく。
「利倉橋」で左岸に渡ってからは舗装路となり、多くのランナーや家族サイクリストが走っている土手上を快調に走ることができるようになる。1つ目の訪問地は以前に訪れたことがある千里川土手で飛行機の離着陸を見に行くため一旦、猪名川土手から離れる。前回来たときは千里川の見物地点までは地道であったが綺麗に舗装され、おまけにベンチまで設置されている。すっかり観光地化されている。近くにいた飛行機撮影マニアの方に聞くと9時過ぎのため離着陸はピークは過ぎていると言う。先を急がなければならないが折角ここまで来たので次の大型機が来るまでの30分間待機(その間、小型機の着陸はある)。
伊丹スカイパーク立ち寄りは省略し、猪名川土手に戻り、しばらくは右手の伊丹空港や阪神高速道を眺め、入り乱れる前方の近畿自動車道、中国自動車道の巨大な高架建造物を眺めながら北上していく。向かい風であるがそれほど苦にはならない。休日とあって河川敷では子供たちがサッカーや野球の試合に興じている。だんだん日差しが出てきる。やがて近畿自動車道、中国自動車道高架下を潜る。
阪神高速11号線に架かる綺麗な斜張橋である新猪名川大橋の下を潜り、国道173号線に合流、交通量が多いので歩道を走っていく。何人かのサイクリストに追い越されながら能勢電鉄鼓滝駅手前で「銀橋」を渡り、県道12号線(猪名川渓谷ライン)に入る。ここから暫し、猪名川から離れる。
2つ目の訪問地は猪名川が直角に蛇行する辺りに源頼朝、源義経の祖先となる清和源氏発祥の地で有名な「多田神社」が在る。本殿、拝殿が国の重要文化財に指定されている。石階段を上がると南大門、随神門と続き、その先に檜皮葺の拝殿と本殿が立地している。大きな神社である。境内にある「多田の大楠」はパワースポットらしい。その他ムクロジの巨木や唐椿(キャプテンロー)が植樹されている。参拝後、再び猪名川渓谷ラインに合流して右岸に渡り、しばらく右手に渓流を眺めながらの走行となる。
新名神高速道を潜ってから右手に曲がると3つ目の訪問地「い~な!!さくら通り」であるが時間もあまりないので諦め、直進して先を急ぐ。猪名川町内に入ると立派な茅葺の屋根が高台に見える。多分、4つ目の訪問地である「旧冨田家住宅(静思館(せいしかん))」と思い、向かうがその入り口を見付けるのに彷徨う。ようやく猪名川町役場から静思館の裏口に入ることができた。富田熊作が3年の年月をかけて建てた茅葺き屋根に総桧造りの主屋、4つの土蔵、表門など建築面積534.3平方メートルの広壮な屋敷で国登録有形文化財となっている。広い内部も無料で見学できる立派な建物である。
5つ目の訪問地である高さ30メートル、幅100メートルにおよぶ岩壁が、屏風のようにそそり立っていることからその名がつけられた「屏風岩」も訪問。この辺りの道路からはこの先にある「道の駅
いながわ」まで、車がかなり渋滞している。昼時なので皆さん、道の駅に入ろうとしているようだ。自転車なのでドライバーを横目に路肩をスイスイ走っていく。道の駅はあまりの混雑で食事を取るのを止め、隣のコンビニでパン軽食を取る。観光案内所で親切なおじさんからこれから先の情報を教えてもらうがすでに時間は13時となっている。
食事後は猪名川の右岸側に移り、川沿いの静かな歴史街道で「くろまんぷ」を目指す。直ぐに右側に「姫ケ渕」の案内板を見付けるがそこに行くには少しの距離ではあるが雑草の中の荒れた傾斜路を降りなければならない。諦めて道路から雰囲気だけを味わうが猪名川渕にテラス上の岩盤があり、その直下の川は深みとなっているようだ。これが明智光秀の娘である佐保姫の身を投じたという謂れの場所である。これで6つ目の訪問を終了。
猪名川町スポーツセンターを通り過ぎて左岸に渡り更に上流を目指す。川幅はだんだん狭くなってくる。猪名川町立楊津(ようしん)小学校横を通り過ごすと「この先700mトンネルあり」の注意書きがあるのでそのまま段々きつくなる山中のつづら折りの坂道を登って行く。勾配は10%にもなる。息切れ後、7つ目の訪問地、明治時代に作られた「くろまんぷ(津坂隧道)」に到着。現在、「くろまんぷ」の元となった岩肌は残念ながらコンクリートで内部は固められ、苦労して掘ったであろう岩肌は見ることはできない。しかし出口側(西側)はその面影は残っている。石製トンネルで現在も使用されているものの中で、日本最古とも言われている。
くろまんぷの峠を越え、再び猪名川に出会い、このまま猪名川沿いに県道12号線(猪名川渓流ライン)を北上する予定であったが残念ながら❓ 今回は色々なことで時間を費やしたので
時間が無い事を言い訳に😅 8つ目の訪問地の大野天文台を目指すのは中止とする。今回はここで引き返すため、左に折れて県道319号線で宝塚方面に向かい帰路に就く。
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| 神崎の津にある金毘羅さんの石灯籠→ | 走り易い園田中洲」周回のサイクリング道→ |
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| 猪名川の左岸土手→ | 千里川土手より伊丹空港を見る→ |
| 伊丹空港の旅客機着陸シーン@千里川土手 | |
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| 猪名川左岸土手→ | 伊丹空港→ |
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| 阪神高速11号線に沿って→ | 阪神高速11号線を潜って→ |
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| 斜張橋の新猪名川大橋→ | 多田神社の境内入り口→ |
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| 多田神社の南大門→ | 多田神社の随神門→ |
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| 多田神社の拝殿→ | 多田神社の本殿→ |
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| 県道721号線に出現したサイクリング道→ | 猪名川渓谷街道→ |
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| 旧冨田家住宅の正面玄関→ | 旧冨田家住宅→ |
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| 旧冨田家住宅の内部→ | 旧冨田家住宅の裏側→ |
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| 猪名川の屏風岩→ | 道の駅 いながわの裏側(西側)にある歴史街道→ |
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| 自然の中の歴史街道→ | 姫ケ渕→ |
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| くろまんぷ隧道の東側入り口→ | くろまんぷ隧道の西側入り口→ |
少しきつい坂を登り、町界の笹尾峠越えをしてから宝塚市に入り、満開の宝塚ダリア園を右に見て佐曽利川(さそりがわ)沿いに県道319号線を下っていく。次いで斜め右方向の県道33号線に入り、いつもの癖であちこちで裏道を走り、迷いながらも徐々に高度を上げていく。このまま進めば4Km程で武田尾方面だが宝塚に抜けるため左に折れ、再び山中に突入して宝塚を目指す。しんどい坂を登って新名神高速道の切畑トンネルの上で再び県道33号線に合流。そのまま大宝塚ゴルフクラブの間を登り切り、峠にある120m程の「十万辻トンネル」を抜ける。出口では何人かのサイクリストが休憩している。ここからは予想以上に長~い下り坂。蛇行しながらずーっと坂が続く。リムブレーキが持つのかと心配になるような急坂をMax50Km近いスピードで駆け下りていく。先ほどのサイクリスト🚴♂️はこの長~い急坂を登ってきたんやと思うとそのトライ心に脱帽する。私にはとても無理である。
中国道を潜って橋を渡ると武庫川の右岸に出る。その先の「生瀬水道橋」で左岸に渡り、河川敷遊歩道を走行する予定であったが水道橋は人一人がようやく通れる程の広さしかなく、とてもじゃないが自転車では渡れそうも無い。仕方無しにそのまま右岸の小さなアップダウンがある道を宝塚駅まで行く。折角なので久しぶりに宝塚大劇場や手塚治虫記念館に立ち寄った後、武庫川右岸河川敷のサイクリング道を下流に向けて走行。北風のフォローのお陰で30Km近くの速度で快調に走ることができた✌。周りには家族連れなど多くの人々が楽しんでいる。
最後に9つ目の訪問地であるJR神戸線の下を潜る小さな「まんぼうトンネル」に立ち寄る。東海道建設当時から在り、大人はかがんで通る必要があり、おまけに交互通行もできない。これで大野天文台以外はすべて訪問完了。撮影後、線路沿いに2Km西進してJR西ノ宮駅に到着。自転車を輪行袋に詰めて16:30の電車に乗って何とか照明無しで帰宅に戻ることができた。
今回のコース選定は途中で計画変更もあり、全般的にあまり良くなかった。地元人では無いので地形に疎く、幹線道路を避け、もっと走り易いコースがあると感じる箇所があちこちで見受けられた。しかし「多田神社」を過ぎてからの走行では幹線道路にもかかわらず多くのサイクリストたちに出会う。地元の人達には結構なサイクルコースなのだろう。10月中旬になっても半袖一枚でも走れるとは暖かい。異常気象である。
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| 笹尾峠で猪名川町から宝塚市に入る→ | 咲き誇る宝塚ダリア園→ |
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| 68号線を直進 右は33号線で武田尾へ→ | 宝塚中心部の花のみち→ |
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| 宝塚大劇場→ | 手塚治虫記念館→ |
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| 武庫川河川敷サイクリング道入り口→ | 広々とした綺麗な武庫川河川敷→ |
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| 自然豊かな武庫川河川敷サイクリング道→ | 武庫川河川敷サイクリング道→ |
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| まんぼうトンネル→ | まんぼうトンネル |