大阪府 大阪の渡船巡りサイクリング 

 サイクリング仲間の申し出でなかなか行けなかった念願の「大阪渡船巡り」に行くことに。大阪南港付近にある8つの渡船🚢にすべて乗船して大阪を駆け巡る計画で、渡船には人と自転車、原付だけが利用でき、しかも無料で乗船できる。渡船乗船完了後はついでにほとんど観光したことの無い大阪の有名処も巡ることにする。
 予定コースはJR尼崎駅→尼崎城→USJ→天保山→天王寺→大阪城→中之島→大阪スカイビル→千里川土手→JR尼崎駅である。

渡船巡り🚢は
1.天保山(てんぽうざん)渡船 安治川横断
2.甚兵衛(じんべえ)渡船 尻無川横断
3.千歳(ちとせ)渡船 尻無川横断
4.船町(ふなまち)渡船 木津川運河横断
5.木津川(きづがわ)渡船 木津川横断
6.千本松(せんぼんまつ)渡船 木津川横断
7.落合下(おちあいしも)渡船 木津川横断
8.落合上(おちあいかみ)渡船 木津川横断

 渡船運転間隔は休日では15分~30分と頻繁にあり、運行時間は6時~20時

 JR尼崎駅まで輪行。祭日のため7時台の電車でも車内は空いており、座って移動することができた。JR尼崎駅で下車、南出口付近で輪行袋を解いていざ出発。晴天で風も無く最高の自転車日和🌞である。南下してまずはミドリ電化の創業者安保詮氏が約12億円の私財を投じて2018年に建設した「尼崎城天守」に立ち寄った後、阪神高速道3号神戸線の天井の低い高架下を潜ってさらに南進。

 東堀運河に架かる珍しい跳開式可動橋(片側)を右に見かけたのでしばらくは橋が上がるのを待つがその気配は全く無さそうで仕方なく、その場を立ち去る。正面にアーチ橋とその先にハープ橋が見えると2つの川(中島川と神崎川)に掛かった中島新橋となり自転車は3度の折り返しのスロープを登って、まずはアーチ橋を渡り、次にハープ橋を渡る。そこからの眺めは360度の展望で南港から神戸方面を見渡せ、その先には六甲山も見えている。橋を渡ると兵庫県から大阪府に入ることになる。

 出来島水門からは西島川沿いには快適なサイクリング道が続いている。その途中から淀川にかかる伝法大橋を渡るため一旦左に折れてから橋の側道に入る。橋を渡り切り、淀川左岸土手を走行。その後、恩貴島(おきしま)尼崎線、次に北港線、更に此花西部3号線を走行していくと右手側にジェットコースターが見えると「USJ(ユニバーサルスタジオ)」に到着。入口付近は祭日にもかかわらずまだ人出は少ない(もうすでに入場済み?)。ここで親切な男性従業員の申し出で二人の記念写真を撮ってもらう。

 一旦、来た道を戻り、福島桜島線に入り「USJ」の裏側を走行して阪神高速湾岸線を潜るとその先に最初の渡船となる「天保山渡船 桜島乗り場」に到着。対岸は目と鼻の先で400m程のプチ船旅で安治川を少し遡り、こんもりとした木々が植生している「天保山築港」側に到着。天保山⛰は二等三角点があり日本一低い山と言われているが自然山ではなく築山である。築山ではもっと低い山は他にもあるらしいが。馬鹿は高い所に登りたがると言うが我々も一番高い所の「見晴台のある丘」まで自転車を担いで階段を登っていく。しかし実際の天保山はここではなく渡船乗り場横にあることが判明。

 日本一低い山の証拠写真を撮り、観覧車の下を通って「海遊館」へ。海遊館前にはこの季節ならではの鯉のぼりが空中に泳いでいる。インバウンドの人達にも人気みたいで多く見かける。ここでも訪れた証拠写真をパチリして、コンビニ前で初めての休憩タイムを取る。

 メトロ中央線と国道172号線を潜っていき、天保山運河を橋で渡り、更に「天保山JCT」の巨大なループ状道路下にある歩行者/自転車の専用道で天保山島から抜け出し、東進する。2つ目の渡船は川幅100m足らずの尻無川を港区の「甚兵衛渡船 福崎乗り場」から大正区の「甚兵衛渡船 泉尾乗り場」へのプチ船旅。尻無川の上流側には初めて見る半円状の奇妙な鉄製の構造物が見える。聞けば大阪湾からの高潮をせき止めるための防潮水門で「尻無川水門」ということである。

 更に南下して3つ目の「千歳渡船」で鶴町乗り場から北恩加島乗り場へ400m足らずの船旅。船上からは「なみはや大橋」や「千歳橋」を眺めることができる。鶴町は離れ島の感があり、全体にひっそりとした所である。

 4つ目は「船町渡船 鶴町乗り場」から幅100m足らずの木津川運河を渡って船町乗り場に到着。この島は工場が立ち並んでいる。日立造船などの工場を見ながら新木津川大橋のループ橋で右に折れて南下すると5つ目の「木津川渡船」 、大正区の船町乗り場から幅200m位の木津川を横断して住之江区の平林北乗り場に到着。

 6つ目の「千本松渡船」 では頭上には千本松大橋がかかっており、西成区の南津守乗り場から大正区の南恩加島乗り場に移る。車両は両岸にあるループ状の道路で高度を上げてから渡る方式となっている。昼食時間となっているがここまで工場地帯のため食事処がなかなか見当たらず、ここに来てようやく沖縄郷土料理店「うるま御殿」を見つけたので遠回りになるが急いで店に向かう。その甲斐があってランチの終了間際に間に合い、やっと遅い昼食🍚にありつけた。

今回のコース 走行距離は約64Km 2024年5月3日走行

 3Dでルートを見る

 地図の右上で「RWGPS」を「MAP」などに変えるとより分かり易い表示になります。

尼崎城→ 阪神高速道路の下を潜る→
アーチ橋と奥にハープ橋の2つの中島新橋→ 東高洲橋の跳開式可動橋(片側) →
アーチ橋の中島新橋→ 中島新橋のハープ橋から梅田方面を眺める →
中島新橋のハープ橋から大阪湾方面を眺める→ サイクリング道が続く@淀川右岸近辺→ 
伝法大橋で淀川を渡る 左手は阪神電車なんば線→ 淀川右岸 →
USJ正面入り口→ USJ正面入り口で記念撮影→
USJならではの自販機→ 天保山渡船 桜島乗り場を出発 奥は天保山大橋→
天保山渡船 桜島乗り場 向こう岸に天保山、海遊館→ 結構の人達が乗船している→
渡船から天保山大橋と梅田方面→ 天保山側の築港乗り場に到着→
見晴台のある丘から海遊館方面→ 日本一低い山(4.53m)といわれている?天保山→
鯉のぼりが泳ぐ海遊館前→ 甚兵衛渡船 福崎乗り場入口→
甚兵衛渡船 福崎乗り場を出発→ 半円形は高潮をせき止めるための尻無川水門→
甚兵衛渡船の船内風景→ 甚兵衛渡船 泉尾乗り場に到着→
千歳渡船 北恩加島乗り場入口→ 千歳渡船 北恩加島乗り場を出発→
船上から千歳橋を見上げる→ 千歳渡船 鶴町乗り場に到着→
船町渡船 鶴町乗り場入口→ 船町渡船 鶴町乗り場を出発→
木津川渡船 船町乗り場入り口→ 木津川渡船 船町乗り場を出発→
木津川渡船 平林北乗り場に到着→ 新木津川大橋のループ橋と千本松渡船 南津守入口→
千本松渡船 南津守乗り場を出発→ 千本松渡船 から梅田方面を眺める→
千本松渡船 南恩加島乗り場を振り返る→ 千本松渡船 南恩加島乗り場に到着→
沖縄民謡のショーステージがあるうるま御殿→ うるま御殿で遅い昼食→

食事後

 食事後は本来のルートに戻り、幅120mほどの木津川を7つ目の「落合下渡船」 の大正区の平尾乗り場から津守乗り場へと再び西成区に戻る。そして木津川の左岸を北上して8つ目の「落合上渡船」で 西成区の北津守乗り場から大正区の千島乗り場へ再度、区をまたぐ。これで今回の目的の渡船利用、計8ヶ所の乗船ミッションが完了。

落合渡船 平尾乗り場入口→ 落合渡船 平尾乗り場を出発→
落合渡船が平尾乗り場に来航→ 落合渡船から北側を眺める→
落合渡船 津守乗り場に到着→ 落合渡船に北津守乗り場から乗船→
落合渡船 北津守乗り場から千鳥乗り場を見る→ 木津川上流にある木津川水門→

渡船巡りを終了して大阪市内観光巡りへ

 本来の目的の「渡船巡り」は終了したので、後は大阪市内の有名所に立ち寄りながら大阪空港を目指す。まずは天王寺。渡船北津守乗り場から北上してゴルフ打ちっぱなし場の横を通過して阪神高速17号西大阪線を潜り「大浪通り」で東進するがメイン道路は信号待ちが多いので以降はコースは適当に走行。やがて「通天閣」が見えてくる。「新世界」から向かうがさすが人気スポットであるので人出が多く自転車を押して歩くことに。大阪独特の派手な看板をあちこちに眺めながら進んでいくと「天王寺動物園」前に到着。証拠撮影後、動物園の南側を阪神高速14号松原線の高架下を少し進んでいくと「あべのハルカス」が顔を覗かしている。

 JR天王寺駅前で今では日本で二番目の高さ(300m)の「あべのハルカス」を見上げてから北上。途中、「四天王寺」に立ち寄り、「難波宮跡」、「大阪府警本部」、「大阪城」を横見しながら「中之島」へ。中之島で色々な歴史建造物を見るつもりだったので自転車を押しながら歩いていくがあまりの人出の多さに途中で訪れるのを諦め、引き上げることにする。

 堂島川沿いに西進して大阪駅西側で阪神高速11号池田線やJR線を潜っていくと正面に「梅田スカイビル」が見えている。やはり写真を撮るためだけに立ち寄った後、淀川に架かる「十三大橋」手前で橋を渡る進入路を見失ってうろうろしてしまう。

 渡船の乗船待ち時間とお上りさんの観光のため大幅に時間を費やしてしまって、後半の猪名川サイクリング道からの大阪空港は断念して直接JR尼崎駅に向かい帰ることに変更する。この後も多少、道に迷いながらもJR尼崎駅に無事到着。自転車を輪行袋に収納した後、駅の南前でビール🍻で完走の祝杯と疲れを癒す。酒飲みにとって輪行は👍👌。

新世界から通天閣を見る→ 有名店長の人形が出迎える大阪名物 串カツ屋→
天王寺動物園→ 天王寺駅とあべのハルカス→
四天王寺→ 大阪府警察本部→
大阪城→ 中之島のレトロな難波橋→
 
梅田スカイビル 空中庭園展望台

 渡船利用はいつもと違ってプチ船旅が経験できるサイクリングであり、他のライダーと談笑の時間でもある。いずれの渡船もすべて無料。渡船の代わりに一般道路を走ることもできるらしいがいずれも見上げるような高架橋となっているため、大変であろう。

 前半の渡船乗船終了までは交通量も少なく、西島川沿いには快適なサイクリング道もあるためストレス無しで走行できたが天保山に渡船で渡ってから難波付近になると観光地が点在するため混雑、おまけに大阪市内のメイン道路では交通信号にも度々引っかかるため時間を費やす。
 本日は祭日とあって通天閣、中の島付近は多くの人出で、満足に自転車を走らせることはできなかったが訪れたことの無い場所であったため田舎者には満足なサイクリングであった。お付き合いいただいた相棒に感謝。🙏

サイクリングコースに戻る  自転車の部屋に戻る  趣味に戻る