下津井電鉄廃線跡 サイクリング

 1972年4月1日付で児島駅 - 茶屋町駅間14.5kmが廃止され、また1991年1月1日付で下津井駅 - 児島駅間が廃止された下津井電鉄廃線跡(茶屋町駅から下津井駅まで)を走行する。下津井電鉄はナローゲージと呼ばれる、軌間762mmの線路幅である。昨日の「吉備路自転車道」走行に引き続き、本日は宿泊したホテルの岡山市街地から出発して帰路は渋川海岸沿いに玉野市を経由して岡山駅まで。

 車の往来が激しい岡山市内を走行、備中箕島駅付近からは田園地帯を走行して茶屋町駅に到着。ようやくここ茶屋町駅から下津井駅まで廃線跡の自転車道を快適に走行。中国自然歩道と重なっており地元人の散歩道にもなっている。

 途中で児島のジーンズストリートとそこにある「野崎邸」に立ち寄る。児島駅は鉄筋コンクリート2階(一部3階)建ての堂々たる駅舎が残っており、この中を通り抜けるようになっている。児島駅からは廃線跡は舗装が無くなり土道となるが架線柱や信号柱が多数残っており廃線跡の雰囲気が漂っている。備前赤崎駅からは山中に入り鷲羽山駅までは緩やかな登り.、鷲羽山駅からは大きく湾曲した下り道となるがこの区間は道が荒れているのでパンクに注意が必要。児島駅~下津井駅間は「風の道」と呼ばれている。

 下津井港は江戸時代、風待ち潮待ちの港として、また、四国の丸亀と連絡する琴平参詣船の発着港として繁栄してきた。瀬戸内海航路の要港であり、北前船や参勤交代の御座船も寄港し、人や物が集まる港として繁栄は幕末まで続いた。明治期に入ってからは、鉄道等の陸運の発達や汽船の出現によって次第に衰微し、大正以降、漁業を中心とした瀬戸内海有数の漁港となった。旧道は少し寂れてはいるがその面影を残している。

 岡山駅から茶屋町駅は市街地のため車の走行が多い道でお勧めできない。展望地である鷲羽山展望台は時間的な理由でパスしたのが少し心残り。 瀬戸尾橋のたもとで後輪がバンク。
 王子が岳、渋川海岸は40年前とは道が様変わりしていて当時の防波堤沿いの長閑な雰囲気は全く無くなってしまっていたのは残念。渋川海岸付近からはサイクリングしていた地元のカップルと道案内をして貰いながら宇野港から峠越えをして児島湖を右に見ながら児島湾締切堤防上を走しって岡山駅まで楽しく一緒に走行。地域クーポンで土産を購入して、復りも対面ホーム乗り換えの在来線利用して帰宅。

概略ルート
 岡山のホテル→茶屋町駅→下津井電鉄廃線跡→下津井駅→鷲羽山不動明王→王子が岳→渋川海岸→宇野港→児島湖→岡山駅

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 地図の右上で「RWGPS」を「MAP」、「HYBRID」などに変えるとより分かり易い表示になります。

 走行距離は約95Km 獲得標高600m 2023年4月24日走行

JR茶屋町駅と接続箇所からスタート→ 下津井電鉄廃線跡→
下津井電鉄茶屋町駅廃線跡→ 天城駅→
藤戸駅→ ツツジの開花時期→
福田駅→ 山中に入って行く→
稗田駅→ 八重桜の絨毯→
柳田駅→ 児島ジーンズストリート→
児島ジーンズストリート→ 児島駅 この中を通過する→
立派な児島駅のエキナカ?→ ここからしばらく架線柱や信号柱が残っている→
児島駅からが舗装が無くなる 備前赤崎駅→ 児島湾が見えてくる→
勾配が少しきつくなり再び山中へ→ 鷲羽山駅から瀬戸大橋が望める→
単なる山道となり道は悪くなる→ 終点の下津井駅に到着→
瀬戸大橋が見える下津井港→ 昔の雰囲気の残る下津井の町並み→
下津井漁港→ 田土浦公園→
鷲羽山不動明王から瀬戸大橋方面の眺望→ 奇岩が多い王子が岳→
渋川海岸→ 三井造船がある宇野港→
宇野港の自転車オブジェ→ かつての宇高連絡船があった宇野港→
海の漂流物で作られた「宇野のチヌ」→ 児島湖→
電車が走る岡山駅前に到着

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