兵庫県 丹後市内のお寺の紅葉を巡る サイクリング

 ちょっと時期にはまだ早いかなと思いつつ、紅葉を期待して丹波方面のお寺参りサイクリングを実施する。
 走行距離 約80Km 2025年10月30日(木)走行 約7時間20分のサイクリング

丹後市内のお寺の紅葉を巡る サイクリング 走行ルートを見る  地図の右上で「RWGPS」を「MAP」などに変えるとより分かり易い表示になります。

 早朝7時に車で自宅を出発。国道175号線を北上していくが昨夜の放射冷却のため加古川沿いはガスでかなり靄っている。少し肌寒い気温9℃の青空の中、8時半に「たんば恐竜博物館」をスタート。

 出発して直ぐ近くにある「常勝寺」は仁王門から本殿まで一直線の365段の長ーい階段。しかし勾配はきつくないので楽に登って行ける。階段の両側には石仏が安置され、その周りにはモミジの木々があり大層、趣きがある。残念ながらまだ紅葉🍁には至っていないが緑の色合いも中々乙なものである。慈眼院にある庭園も風情があり、そこにはかわいい手作りの苔玉も置かれている。本尊仏の十一面千手観音立像、薬師如来坐像は共に国指定重文。毎年2月11日に行われる鬼こそや桜も有名みたい。この近辺は時々走るが全く知らなかったので今度、通る時は四季折々に是非立ち寄りたいお寺である。

 篠山川沿いに走行して「慧日寺(えにちじ)」の案内板に従い、薄暗い木立の中の長い参道を抜けると視界が開けて茅葺屋根が見えてくる。「慧日寺」は丹波もみじめぐりの十ヶ寺の一つであるがここも一部、紅葉🍁しているぐらいでほとんどがまだ緑色である。仏殿は桧皮葺き、方丈形式本堂と北側の大型庫裡の茅葺屋根の5棟の建物(本堂(方丈)、庫裏、裏門、経蔵と鐘楼)は国登録有形文化財に登録されている。茅葺屋根のお寺は珍しい。

 「広瀬の吊り橋で」篠山川の右岸側に移り、篠山渓谷や川代公園でもやはり紅葉🍁はまだまだ。丹波篠山市清掃センターまでは篠山川に沿って川代サイクリングロードを経由して走り、途中で川代恐竜街道から外れて街道の趣を残した篠山街道に入る。街道の雰囲気を残した静かな道で車も通らず、気持ちの良い走行ができる。江戸時代の俳人の西尾武陵の生家の酒造所を横目に更に北上すると「追手神社」が現れる。「追手神社」境内には樹齢約800年、直径7.7m、高さ35mの千年モミ(国指定の天然記念物)と夫婦銀杏とよばれる老木がそびえている。銀杏は少し色付いている。付近には以前に登ったことがある「金山」登山口があり当時、登った頃の記憶がよみがえってくる。

 直ぐ右側に新道(国道176号線)が見えるがそのまま更に篠山街道を上って行くと昭和の時代に作られた「鐘ヶ坂(かねがさか)トンネル」に行き当たる。ここ鐘ケ坂峠には明治、昭和、平成の3つのトンネルが並んでいる珍しい場所である。しかし、 残念ながら昭和の「鐘ヶ坂トンネル」は閉鎖されて立ち入ることはできない。反対側の坑口は見えており内部は崩れてもいないのになぜ封鎖してしまったのだろう。明治の隧道はこの北側の奥にあるようだがGoogle地図には道が描かれていないので行くのは諦める。仕方無いので来た道を戻り、国道176号線に移動する。

 平成に作られた「新鐘ヶ坂トンネル」での峠越え。トンネル内には広い歩道と充分な照明もあり、おまけにずーっと下り坂のためサイクリストにとってはこの方向のルートは正解で楽ちんである。トンネルを出てから旧道を予定していたのがその道が見当たらない。付近を見渡すと反対車線側に鎖がかけられた道が見え、そこからこの国道下を潜るようになっている。対岸に渡ってから道路を潜らずその先にある桜の名所である「鐘ケ坂公園」に立ち寄る。ここも紅葉は良さげ。この道は明治以前の峠越えの古道と明治の「鐘ヶ坂隧道」からの合流する篠山街道である。

 国道下を抜けてから民家の間を縫って篠山街道をドンドン下って行く。その先で「円成寺」にも立ち寄るがここも紅葉🍁は不発。この先は柏原町に入り、柏原川沿いに走行して以前にも入ったことがある「善竹寿司」で昼食とする。

たんば恐竜博物館を出発→ 常勝寺→
本道に向かって一直線の階段→ 風情のある常勝寺の庭園→
慧日寺境内→ 慧日寺境内の一部もみじが色付き始めている→
広田のつり橋→ 川代公園→
街道風情がある一直線の篠山街道→
金山登山口→ 追手神社→
追手神社の銀杏→ 追手神社の千年モミ→
昭和製の鐘ヶ坂トンネル→ 反対車線にある旧道への取り付き箇所→
枝垂れ桜で有名な円成寺→

 柏原町の繁華街にある「柏原藩陣屋跡」、「たんば黎明館」、「ケヤキの根橋」を観光してからJR福知山線に沿って大きくS字を描いて一旦、東進して春日IC付近からは北進で適当に裏道を走っていく。更に最後は西進して春の九尺ふじ、秋のもみじでも有名な丹波の名刹「白毫寺(びゃくごうじ)」に到着。裏庭にある藤棚はL字型となっており、初めて見る長い藤棚である。白毫寺境内の太鼓橋付近では待望の色付いた紅葉が見られる。

 当初は高蔵寺、高山寺も立ち寄る予定だったのだが高蔵寺は幸か不幸か通り過ぎてしまい、この季節は日暮れが早いのにあちこちで時間を費やしてしまい高山寺は時間切れと判断して断念。結局15:50に駐車場に到着。

 今回の自転車旅では紅葉🍁鑑賞にはまだ早すぎた。車での復り途中に「ひまわりの丘公園」に立ち寄り、夕日に映えた満開のコスモスを鑑賞する。

柏原藩陣屋跡→ たんば黎明館→
たんば黎明館横の銀杏並木→ ケヤキの根橋→
白毫寺入り口の少し色付いた銀杏→ 白毫寺の境内→
太鼓橋と心字池→ 白毫寺の裏にある九尺ふじ→
丹波市のお寺巡り 終わり
帰りに立ち寄ったひまわりの丘公園のコスモスの絨毯→

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