京都府 丹後半島一周 (夕日ヶ浦、琴引浜の足湯や鳴き砂、伊根の舟屋) サイクリング🚴‍♂️

 丹後地方のサイクリング旅の2日目は丹後半島一周である。標準コース上にはブルーの誘導ラインが周期的に路面に描かれているので分かり易い。

丹後半島一周
 宿→夕日ヶ浦→琴引浜→立岩、屏風岩→丹後松島展望所→袖志の棚田→経ケ岬→伊根の舟屋→天橋立→宿駐車場→自宅
 2025年5月14日 走行距離は約123Km 獲得標高1650m

 丹後半島一周の実走行ルートを見る  3Dでコースを見る

 実走行ルートは迷ったりしている個所もあるので注意の事

 地図の右上で「RWGPS」を「MAP」、「HYBRID」などに変えるとより分かり易い表示になります。

 本日は丹後半島を時計回りに、経験したことのない124Kmの長距離と2000mの獲得標高を走破するサイクリングである。宿🏨の朝食バイキングを食して宿の駐車場に行って車から自転車🚲を下ろす。車は一日中預かってくれる。
今日も快晴、気温15℃の中、7時45分に気合を入れて出発。

 3度目の「天橋立」前を通過して通勤時間帯のため車の通行量が多い国道176号線を走り、山陰近畿自動車道インターチェンジ近くから国道312号線に変わって早速、一回目の登り坂になる。今日はこの後、何回アップダウンを繰り返すのだろうか?多分数えきれないほど登るのだろうな。「京都丹後鉄道宮豊線🚃」の煉瓦造りの橋頭の鉄橋を潜り抜け、左に線路を眺めながら長い登り坂を登り続ける。勾配は4%前後とあまりきつくは無いが京丹後市に入ってもまだ続く。サイコンはすでに33℃を表示している。二人とも服装チェンジである。竹野川を横切る頃に峠となり、今度は竹野川と京都丹後鉄道線路沿いに下っていく。

 網野街道や間人街道がこの町を通っていた「口大野(くちおおの)」の町に入ると旧街道らしい街並みとなり、この町もかつては丹後ちりめん作りで賑わったようである。洋風建築の旧口大野村役場庁舎は国登録文化財となっている。その奥には小学校跡の口大野区事務所(口大野地区公民館)がある。口大野でも機織りの音が聞こえる。

 温泉旅館が見え始め、通り抜けると日本海であり、これ以降は「山陰海岸ジオパーク」の中の走行となる。夕日ヶ浦海岸に到着。隣町の久美浜町から6Kmも続く広々とした海岸で「YUHIGAURA」のモニュメントと砂浜の真ん中に木の幹で作られたブランコ「ビーチブランコゆらり」、ヤシの葉のビーチパラソルなど南国ムードを醸し出している。また夕日鑑賞で人気のあるスポットである。

 10%を超える長い坂道を路面一杯を使い、😆蛇行を繰り返しながらやっとの思いで登りきると😫七竜(しちりゅう)峠に到着。東側は展望が無いが西側では遠くに夕日ヶ浦の長く続く砂浜が見える。ここで20分ほど一息入れ体をクールダウンさせる。丹後半島の山間海岸ではあちこちで谷空木(タニウツギ)のピンク色の花を見かけ、今が真っ盛りである。

 日本中央標準時子午線最北端の塔に立ち寄る。案内に従ってメイン道路から外れて緩やかに登って行くと立派なモニュメントは立っている。しかしその後、維持がされていないようでソーラーパネルも設置されているものの設置時計も止まったままである。

 山中から下って町中に入っていく。ここで食べておかないと再び山中に入って当分ありつけないと思い、八丁浜海水浴場近くの少し中に入った路地にある地元の若者で賑わっている「天龍/フリースペースぐらんま・ぐらんぱ」でランチ定食を食する。旧織物業の跡を活用した天井が高い店内である。後日で調べるとコワークスペースを提供している所のようである。道理で若者がいる理由が納得。

 琴引浜は我が子が小さい時にキャンプに良く来た場所。琴引浜の西側にある無料の足湯に立ち寄って疲れた足を浸して癒す。丁度良い湯加減である。7月、8月以外は入浴は禁止と案内されている。足を乾かすために砂浜を歩くが相変わらずキュッキュッと音が出る。鳴き砂、いやぁー懐かしい。付近のキャンプ場は4000円でかなり高くなっている🤩。

 遊(あそび)地区から比較的平坦路を走り、新間人トンネルがある国道168号線を避けて、カニで有名な間人(たいざ)集落に抜けて海岸沿いを走る。「竹野川」河口にある後ヶ浜海岸に突き出ている大きな「立岩」の景勝地に立ち寄る。高さが20mもある巨大な一枚岩が目の前に現れる。柱状節理であるので溶岩と一目でわかる。地中から噴き出したマグマが固まってできた玄武岩で、「立岩」までは砂洲でつながっている。「立岩」の畔には「間人皇后 聖徳太子母子像」が設置されている。

 竹野海水浴場の案内看板を見てから再び、登り坂となり国道178号線の坂道を登って行く。途中の道路わきに「屏風岩」展望所の案内が出る。ここからは田んぼの先の海岸には立岩と同様、岩が突き出ているが違うのは岩が5つほど一直線に連なりその幅が薄い。屏風岩と呼ばれる所以である。名も無い長いトンネルで登りは終わり、トンネルを抜けるとすぐに「丹後松島展望所」と表示されたトイレが併設された「犬ヶ岬園地」の休憩所がある。どうやら宮城県にある日本三景の松島にあやかった名前の様だが残念ながらその雰囲気は無い。道路を挟んだ海岸側には展望デッキが設置されている。

 中浜地区の海岸横を走っていると地元では「トテカモウ」と呼ばれる「宇川ゴジラ岩」が現れる。なるほど、かなりリアルで構図といい、岩肌もゴジラにそっくりの変成岩?でできている。国道に戻り、緩やかに坂を登って行くと左側に航空自衛隊の経ヶ岬分屯基地や在日米軍経ヶ岬通信所を通過して行く。特に在日米軍経ヶ岬通信所は入り口ゲートはコンクリート遮蔽物が置かれ厳重である。中を見えないようにしているのか、工事中なのか通信所周りのフェンスには垂れ幕が設置されている。

 「袖志(そでし)の棚田」は見逃せない場所なので道から外れて山の斜面の急坂😣を登って行く。最上部から眺めると山々と海に挟まれた土地に田んぼが作られていて約400枚の棚田のすぐ先には日本海を望むことができ、この景観は「日本の棚田百選」にも認定されている。丁度、田植えが終えた時期で水面に青空が反射している。

 袖志の海岸からまた海崖絶景を眺めながら坂道を登って経ヶ岬の分岐に辿り着く。しかし経ヶ岬への道は下り坂となっており、それを見て復りの登りのことを考えると二人とも二の足を踏み、スキップすることにする。そのまま登り続けて経ヶ岬隧道(白南風洞 しらばえどう)で峠となり下っていく。砂防用トンネルを3つ抜けると門型の石柱が立っている「蒲入ロードパーク」の展望所があり、前方にカマヤ海岸線とこれから走る道が続いているのを見渡すことができる。その先で国道178号線の旧道に入り、しばらく海岸線を走行して蒲入(かまにゅう)トンネルを抜けると再び国道に合流。伊根への道路標識に従い、泊海水浴場付近でまた国道を離れ、海岸線道路で伊根へ。途中にあった史跡「添い寝の松」は枯れてしまい見るも無残な姿となっている。

 「新井の棚田」を左に見て、まだ日は明るい17時過ぎに「伊根の舟屋」に到着。伊根湾に沿って両側に舟屋が続いている。この時間帯では観光客はほとんど居ないのでゆっくりと鑑賞&写真を撮ることができる。車が無い時代には舟屋と母屋はつながっていなかったらしいが今は舟屋を海岸側に移動して道路を設けている。そこを走り抜けて若狭湾沿いの道を天橋立を目指して弱い追い風を受けながら快調に飛ばして帰路を急ぐ。

 2度目の天橋立走行も全くと言っていい程、ひとけは無く、夕焼けを浴びながら夕闇迫る19時に何とか無事に駐車場に辿り着く。これで2日間の丹後地方のサイクリングを終了となる。

 自宅への運転ではカーナビの推薦ルートで帰ったが、これがとんでもない道(府道9号線)で闇夜の中、大江山の峠越え(普甲峠)である。大幅に時間を費やして、おまけに福知山市内で国道9号線の高架道路に入ってしまい、うろうろする羽目に。帰宅は23時になってしまう。

追記
 長距離のため11時間余りの長丁場の上、日本海の海岸線は苦手なきついアップダウンの繰り返し(特に七竜峠、丹後松島展望所、経ヶ岬隧道(白南風洞 )で、これを走破できたことに自分で自分を褒めてあげたい(笑)。グループ走行だからこそ成し遂げられたことで単独走行では多分、押し歩きをしていたかもしれない。またこの季節の快適な気温と日長も幸いした。 2日間とも素晴らしいサイクリング日和で大いに満足。

宿から眺める町並み 矢印が花街通り→ 京都丹後鉄道宮豊線」の煉瓦造りの橋頭の鉄橋を潜って行く→
京丹後市に入る登り坂→ 街道筋の口大野に入っていく→
懐かしい風景の口大野街道→ 洋風の旧口大野村役場庁舎→
旧 口大野小学校跡(現 口大野地区公民館)→ 網野町に入ると本場のカニをアピール→
モニュメントとビーチブランコゆらり@夕日ヶ浦海岸→ 名所の夕日の路→
南国ビーチらしき雰囲気の浜@夕日ヶ浦海岸→ やっとの思いで七竜峠に到着→
七竜峠から長い海岸線の夕日ヶ浦を振り返る→ 暫しのクールダウン@七竜峠→
七竜峠を過ぎてから磯方面を眺める→ あちこちで見かける沿道の谷空木の花が満開→
日本中央標準時子午線最北端の塔→ 八丁浜海水浴場付近→
アジフライとハンバーグ ランチ定食→ 足湯で疲れを癒す@琴引浜→
間人水無月神社から眺める立岩→ 竹野川に架かる木製のてんきてんき橋→
柱状節理の立石→ 屏風岩展望所から屏風岩を見る→
丹後松島展望所からの眺め→ 宇川のゴジラ岩@久僧→
袖志の棚田→ 経ヶ岬入り口から見た経ヶ岬→
カマヤ海岸線と道が続いている@蒲入ロードパーク→ 甲岬→
新井の棚田→
伊根の舟屋
伊根湾の東側→ 伊根湾の西側→
舟屋と母屋の間の道路→ 伊根の舟屋→
伊根の舟屋→ 伊根の舟屋→
1日目の天橋立ちりめんサイクリング
2日目の丹後半島一周サイクリング
旅の終わり
18時50分の夕焼け@天橋立

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