太子町の鵤荘牓示石、ついでの西国街道 サイクリング

 兵庫県揖保郡太子町にある斑鳩寺、鵤荘牓示石の探訪と付近の西国街道を走行する歴史探訪。
走行距離は約72Km 2025年9月14日走行 約6時間のポタリング。天候は曇りで蒸し暑い。

 太子町の鵤荘牓示石と西国街道 走行ルートを見る  地図の右上で「RWGPS」を「MAP」などに変えるとより分かり易い表示になります。

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 推古天皇の時代に聖徳太子はこの地に下って、荘園の四方の境に牓示(ぼうじ)の石を置き、寺を造って斑鳩寺(いかるがでら)と名づけ、行道の峯、檀特山(だんとくさん)に御馬をつながれたとあります。
 その後、この話は、太子が檀特山から石を投げ、その範囲の土地をいただいたという話に変わって伝えられました。その檀特山の上から投げた石、「投げ石」と伝えられている石のうちの7ヶ所が、これらの石です。昭和46年(1971)4月、平方の投げ石(平方牓示石)・鵤北山根の投げ石(福田の牓示石)とともに、鵤荘牓示石(いかるがのしょうぼうじいし)として、兵庫県指定文化財に指定されました。--以上、太子町のHPより抜粋--

 以前に太子町近辺を走行した時に知った鵤荘牓示石を実際に確かめに行くべく再度訪問する。しかし牓示石を見付けるのがなかなか大変でに結構、彷徨って手間取ることになる。しかし太子町は、道路の真ん中、田んぼの中、アパートの庭などにあっても牓示石をちゃんと保存している。

 連日の猛暑の中、暑さを避けるために早朝に自宅を出発する。現地を7時に出発する。まずは太子町総合公園の北東にある「松ヶ下の鵤荘牓示石」へ。うろうろして会社の裏側の草に埋もれているのを発見。本日は蒸し暑くて少し走っただけなのにもう汗が垂れてくる。2つ目は「平方の鵤荘牓示石」、ここもうろうろした挙句、まさかの道路を左右に分けた中央分離帯の中にあり、よく見れば掲示板も設置されている。保存のためにわざわざ道路を分離している太子町の文化に対する意気込み💨を感じさせられる。3つ目は「桜ヶ坪の鵤荘牓示石」。ここもうろうろ。広い更地横の田んぼのあぜ道に草に埋もれている小さな石を見付ける。掲示板も無く、ちょっと見では全く気が付かない。目的にしているからこそ見付けられる代物である。しかしこれが目的の牓示石かは自信が無い。4つ目は「福田の鵤荘牓示石」。民家の人に教えてもらってやっと場所が判明。ここは民家の間にある田んぼの中にある。これでは農作業に支障をきたすであろうが農家の協力を得て保存、維持しているのだろう。

 前半の牓示石を訪問したので林田川を渡って右岸沿いに、所々にある堰堤上の道を北上してたつの市に入る。県道724号線に突き当たって西進して揖保川へ。そして休日のためか車の通行量が少ない揖保川左岸堰堤上を南下していく。途中にある「新大橋」で右岸に移動して以前にも立ち寄ったことのある江戸時代の大地主である永富家の日本家屋、「永富家住宅」に立ち寄るが生憎、改修工事で閉館中のため大きな屋敷の外観だけを眺める。この辺りからは車がほとんど通らない揖保川堰堤上を快適に走って、国道2号線の「揖保川大橋」で再び左岸に渡る。

 揖保川を離れてから田園の中を後半の牓示石を訪ねるべく東進する。林田川を渡ってからJRの山陽本線沿いに走っていくと右側に大きな建物が連なっている。広い敷地の「JR西日本 網干総合車両所」である。多くの電車が止まっているのを見ることができる。JR網干駅前を過ぎ、大津茂川付近で偶然にも山仲間の車と遭遇。こんな場所でこんな事があるのかとびっくり。

 5つ目は檀特山の西側にある「大谷の鵤荘牓示石」でアパートの敷地内にある小さな庭の中にある。こんな場所でも石は除去されず保存されている。6つ目は「矢田部の鵤荘牓示石」。ここは管理されて掲示板もあり、立派な石祠の中に安置されているので見つけ易い。7つ目は東出公民館の敷地にあり、ここも見つけ易く、掲示板と立派な石祠に「太田の鵤荘牓示石」が安置されている。

 以上で7つの鵤荘牓示石巡りは終了したので聖徳太子謂れの「斑鳩寺」に向かう。その近くで昼食でもと思ったのだが休日でしかも昼食時間真っただ中なのでいずれも混んでおり、仕方無いので少し離れてはいるがすぐにでも食べられる私の定番の店「すき家」に向かう😅。国道179号線は幹線道路のため🚗🚗で渋滞している。

 食事を終え、再び、斑鳩寺に向かう。檀特山の北側にあるユニクロ 太子店から林田川までの約2Kmの典型的な街道の雰囲気を残す西国街道の直線的な道を斑鳩寺を通り過ごして行き止まりの林田川まで走行。対岸への渡し船跡でもあるかと思ったが面影すら感じられない。斑鳩寺に戻るためすぐに西国街道を引き返すが、途中で現在では数少ない燐寸製造会社の老舗「神戸マッチ」(19299年創業)の本社工場を見付ける。

 鵤荘牓示石自体は何の変哲もない石であるのでやり遂げた感はあまり無いがまあこういうポタリングも良いかなと思う次第である。鵤荘牓示石の中でもマイナーな牓示石は夏草に覆われているので冬場に訪れる方が発見し易いと追う。午前中にサイクリングを終えるつもりであったが牓示石を探すのに手間取り、また離れたすき家に食べに行ったことで結構、時間を食ってしまい、サイクリング終了は13時過ぎになってしまった。

太子町総合公園→ 松ヶ下の鵤荘牓示石
道路中央の分離帯の中にある平方の鵤荘牓示石 平方の鵤荘牓示石があるため中央分離帯を設けている→
これが桜ヶ坪の鵤荘牓示石か?→ 福田の鵤荘牓示石
林田川右岸堰堤(河口より65Km)→ 店に掲げられた湿度90%の表示 汗がぽたぽた🥵→
揖保川左岸と氾濫防止用の畳堤→ 雰囲気のある永富家住宅の通り道→
揖保川右岸堰堤と立派な柳の大木2本→ 広い揖保川の右岸河川敷からたつの市の的場山を見る→
JR西日本 網干総合車両所→ JR 網干駅→
アパートの庭にある 大谷の鵤荘牓示石 矢田部の鵤荘牓示石
太田の鵤荘牓示石 西国街道を往復→
林田川堰堤から東側を見た西国街道→ 燐寸老舗の神戸マッチ株式会社 本社前→
斑鳩寺の仁王門→ 仁王門の左側には吽形→
仁王門の右側には阿形→ 斑鳩寺の東出入口→
 終わり
太子 町花のひまわりデザインのマンホール

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